学校長 新田 元紀
令和2年度、令和2年、本校は開校から73年目を迎えます。
新制中学校として、開校当初からの地域である江別駅周辺の江別地区と、その後宅地開発された上江別、ゆめみ野地区の新興住宅地を校区としています。
今年度は139名(昨年比21名減)の新入生を迎え、全校生徒447名(昨年比30名減)、15学級(特別支援学級3学級を含む)、そして、運動部活動11部、文化部活動2部の計13部でスタートいたしました。
令和2年度の学校経営方針を策定するにあたって、校訓である「純
誠」を踏まえ、「今年度の重点目標」「今年度のスローガン」「経営の具体
的方針」を以下のようにしました。
◎今年度の重点目標
共に「生きる」力を育もう〜強く、美しく、夢を持って~
学校が社会で生きる力を育む場所であることは言うまでもありません。しかしながら、いじめや自死、精神疾患患者の増加などを耳にする度に、普通に生きることが難しい社会になってきたことを感じます。だからこそ、学校は「生きる」ことの大切さを前面に押し出す必要があります。
「共に生きる(共生)」は、北海道教育の基本理念の一つであり、共生社会の創造は大きな目標となります。また、江別市はコミュニティスクールを進めており、学校が家庭や地域と「共に」進む学校の創造が求められているところです。また、生徒や保護者、地域住民、教職員にとっても、家庭や地域、仲間や教職員と「共に」活動 し、成長するイメージを持ちやすいのではないでしょうか。
「生きる」を基本とした上で、生徒には「強く」「美しく」「夢をもって」ほしいと考えています。「強く生きる」ためには、学力や体力、精神力などが必要ですし、「美しく生きる」ためには、道徳的な実践力や豊かな感性等が必要です。また、「夢を持つ」ことは、江別市の目指す子ども像と重なる部分です。この三つの言葉は具体性に乏しいのですが、わかりやすく広がりのある言葉を選択し、常に振り返られるようにしました。
◎今年度のスローガン~教職員の行動の指針として、生徒の活動目標として
声に出そう、心を開こう!
〇声に出そう!
自分の考えをしっかりと声に出してほしいと思っています。判断力と表現力を高めてほ
しいと思っています。元気なあいさつを交わし合う、笑顔あふれる学校 にしてほしいと
思っています。
〇心を開こう!
他者の意見を受け止め、自分の考えを深めてほしいと思っています。思考力と判断力
を高めてほしいと思っています。自分とは違うものを受け入れ、いじめのない学校にして
ほしいと思っています。
◎経営の具体的方針
(1) 学習意欲を向上させ、確かな学力の定着を図る学校(強く・夢を持って)
カリキュラム・マネジメントを確立し、学びに向かう力を引き出しながら学習習慣を
定着させ、指導方法の工夫改善によるきめ細かな指導と個に応じた指導等を充実させ、
学力の向上をめざします。
(2) 豊かな心を育み、人間性・社会性を育てる学校(強く・美しく・夢を持って)
共感的人間関係を築き、集団の一員としての自覚を深めるとともに、将来に夢を持
ち、生活を自らの力で切り拓くことのできる、自己有用感と実践力の持った生徒の育
成に努めます。
(3) 健康・安全に努め、体力の向上に励む学校(強く・夢を持って)
健やかにたくましく生きるために、健康と安全について主体的に考え、自ら行動する
とともに、健康の保持増進・体力の向上に実践的に取り組む生徒の育成に努めます。
(4) 保護者や地域社会から信頼を得る開かれた学校(共に)
小学校との連携を密にしながら江別型コミュニティ・スクールとして保護者・地域と
の積極的な送受信と協議を行いながら、信頼関係を確立し、保護者や地域社会と一体と
なって子どもの健全育成に努めます。
(5) 組織体としての協働体制を確立し、互いに研修し高め合う学校(共に)
教職員個々の主体性を尊重し、業務改善を図りながら明るく活気ある職場づくりと協
働体制を確立するとともに、互いに認め合い、支え合う同僚性を育み、研修や実践を深
めながらチームとしての学校力を高めます。
令和2年度、そして、令和2年の江別第一中学校がスタートしました。
江別第一中学校の生徒がさらに成長するために教職員は全力でサポートしていきますが、保護者・地域の皆さんのご協力が欠かせません。一層のご支援をお願いいたします。
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